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國さんコラム「自分らしく生きる」
国貞克則
国貞克則
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 2004/11/22
<第4話>「現場で汗を流すことの大切さ」
僕が採用担当をしていた頃、面接に来た学生に希望職種を聞くと、「企画」と か「人事」とか「広報」とかを答える人が多かった。何かカッコいいイメージ があるのだろう。

しかし、そのようなカッコいい部署で働いている人も、若い頃は現場を嫌とい うほど経験している場合が多い。

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知り合いに、高校を卒業し、15年程レストランのウエイターとして働き、今 は8店舗のレストランを経営して大成功している人がいる。

彼が成功しているのはレストランの現場で汗を流してきたからだ。

料理と値段のバランス、お客さんの心のつかみ方、繁盛店にする仕掛け作り。 ビジネスの成功のカギは全て現場にある。

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「神々は細部に宿る」という言葉がある。

本当に大切なことは些細なことの中にあるという意味だ。そしてその神々は現 場に這いつくばって苦労している人にしか見えない。現場で汗を流した経験の ない人は薄っぺらい事しか言えない。

僕が勤めていた会社では、過去に新人をいきなり「企画」とか「広報」に配属 したことがあったが、そのような人はその後あまりパッとしなかった。

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現場で苦労しているといいことがたくさんある。

自信がつく、弱い人の気持ちが分かるようになる、仕事に関する直感が働くよ うになる、といったことだ。

僕は、仕事ができる人になるために大切なことは、「人の心がつかめること」 と「仕事に対するセンス(感覚・判断力=直感)」だと考えている。

それらの能力は現場に這いつくばって仕事をすることでのみ磨かれるのだ。M BAを取得しても、これらの能力は高まらない。

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今、カッコいい仕事に就いていないと思っている皆さん。

そのことは皆さんの将来にとって、とてもラッキーなことだ。
毎晩、飲み屋で愚痴を言い、憂さ晴らしをしながら、今のカッコよくない仕事 を続けてもらいたい。「うっせーなー、このクソじじい!」なんて心のなかで 言いながら仕事をしている中に、本当に大切なものがあるのだと思う。
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