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國さんコラム「自分らしく生きる」
国貞克則
国貞克則
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 2004/12/13
<第7話>「やる気と辛抱」
多くの学生は期待に胸膨らませ社会に出る。しかし、多くの新人が仕事をやり 始めるとやる気を失う。「やるぞー!」と思って会社に入ってみたものの、実 際の仕事はそう簡単ではないし面白くもない。思っていたような成果も出ない。

殆どの新人がそういう経路をたどる。この傾向はどの国でも同じだ。

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やる気の研究で有名な二要因理論というものを紹介しよう。

あるものがあれば仕事に満足を感じるがそれが無くても不満にはならないもの を「動機づけ要因」、あるものが無ければ不満になるがそれがあってもそう満 足にはならないものを「衛生要因」と言う。

給料などが衛生要因だ。給料が少ないと不満になるが、給料が高いからといっ て仕事に満足感が生まれるわけではない。

考えてみてほしい、今の仕事が面白くないと思っている人が、給料が2倍に なったからといって仕事が面白くなるだろうか。仕事は相変わらず面白くない ままだが、こんな「オイシイ」会社は辞めまいと思うくらいなものであろう。

では、仕事自体に満足を与える要因とは何か。

それは「達成」、「承認」、「責任」、「成長」などである。

人は成長し、何かを達成し、それが回りから認められ、更に大きな責任を与え られるというサイクルの中で、自分の仕事が面白くなるのだと思う。

ただ、大変であり大切なのは成果が出るまで辛抱できるかどうかということだ。 どんな仕事も最初はうまくいかない。私は研修講師をしているが、私の最初の 講演はだれも聞いてくれず、そのことでパニックになり、何分もの沈黙が何度 も続いた。今思い出しても冷や汗がでるような経験だった。

仕事だけではない。人生自体がうまくいかないことだらけだ。

私は3日前に財布を落とし、昨日はコンピューターが起動できなくなり修理に 出さなければならないことになった。しかし、ここでやる気を失っていてもど うしようもない。更に悪くならないように手を打って、今出来ることを考える しかないのだ。

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仏教に「苦は楽の種」という言葉がある。苦しまないと本当のものはつかめな いし、苦しんだ経験こそが、その後の人生を送る上での財産になるのだ。今の 苦しさを、自分に与えられた試練だと思って頑張ってもらいたい。

月並みな言葉だけど、最後に次の言葉を頑張っている皆さんに送りたい。

「今の不安・苦しさは、それを乗り越える勇気のある者だけに与えられるチャレ ンジだ」
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