前回は「想いを描く」というテーマで書いた。「想いを描く」とは、人生のビ
ジョンを持つことだ。ビジョンには「将来のイメージ」だけでなく、「有意義
な目的」と「明確な価値観」が含まれていることが必要だと言われている。
将来のイメージを描く時、それがあなたにとって有意義なものでなければ意味
がない。「自分がなぜ生きているのか」という問いに対する答えだ。次に価値
観。あなたのビジョンはあなたの価値観に大きく左右される。人はそれぞれの
価値観を持っている。そして、人は自分の価値観に沿って生きている時、幸せ
を感じる。
以前僕は、「今でも本当に自分が何をやりたいのか分からない」と書いた。恥
ずかしながら偽りのない事実だ。しかし、僕は少なくとも自分の価値観だけは
しっかりと整理している。
サラリーマンを辞めて、これから何をして生きていこうかと考えた時、先ず自
分の価値観を整理した。大学進学、就職、結婚、留学、退職などの人生の大き
な節目での決断の理由を振り返った。僕は以前に職場での劣等感から、うつ病
に近い状態になった。また、不治の病だと診断された時もあった(それは結局
は誤診だったのだが)。そんな時何を考えたかも参考にした。更に、自分が素
敵だなと思う人の生きざまが、なぜ素敵だと感じるのかを自分に問うことでも
自分の価値観が見えてくる。
僕にとって大切なことを言葉で表すと「貢献」、「変革」、「個性」、「挑戦」
「正義」になる。自分の価値観を整理することを自己分析と呼ぶのかもしれな
い。しかし、「自分とは何か」というような難しい質問をするより、自分が大
切にしている価値観を整理するほうが簡単だ。
今のあなたに将来の明確なビジョンがないとすればなおさら、今はあなた自身
の価値観に沿っていきてゆくことが大切だと思う。
若い人と話しをすると「自分らしく生きたい」という言葉をよく耳にする。
「自分らしく生きる」とは特別な何かをすることではなく、その時その時の自
分の価値観に従って決断して進む、そのかけがえのない自分だけの人生こそが
「自分らしく生きる」ということだと思う。
自分の価値観を明確にし、あなたらしく生きてもらいたい。
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