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國さんコラム「自分らしく生きる」
国貞克則
国貞克則
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 2005/03/28
<第20話>「自律」
先日ある会社の社長さんと話をしていたら、「うちの会社の社員は当事者意識 や問題意識が足りない」というお話をしておられた。これはどこの会社に伺っ ても、社長や企業幹部の方が口をそろえて言われることだ。

企業研修のテーマで最も多いのは「自律」である。
だれかに指示されたり助けてもらったりするのではなく、自分の考えで行動す ることが全てのビジネスパーソンに求められている。優秀なビジネスパーソン になりたければ「自律」すればよいのだ。

このことを若者はどう受けとめてくれるだろうか。「お金持ちになりたいとも 思わないし、出世もしたくない」と若者は言う。でも、殆どの人はいい仕事を したいと思っているし、認められたいとも思っている。そう思うのなら……。

自律している人は視点が高い。言われたことを一所懸命やるというよりは、自 分から仕事を作りだしている。常にワンランク上の視点で仕事をしている。上 司が自分に何を期待しているのかをいつも意識し、その期待以上の何かを提供 しようとしている。

僕のリーダー研修のテーマも基本的には「自律」である。リーダーとしての自 分の役割に気づき自己変容しなければならないということだ。リーダーになれ ば自分が一生懸命仕事をしているだけではダメで、他人のやる気や能力を引き 出すために何ができるかを考えることが仕事になる。この役割変化に気づき自 分の行動を変えられる人だけが、社会で認められる優秀なビジネスパーソンに なってゆく。要は一つ上の視点を持てるかどうかだ。

もう一つ大切なことは、仕事に対する覚悟だ。昇格面接のために目標シートの 記入にミスはないかなどと神経質になっている人がいるが、そんなシートの書 き方などどうだっていい。昇格するかどうかは「私はこれをやり遂げる覚悟で す!」と面接官の目をじっと見て言えるかどうかなのだ。仕事ができるとは、 この腹の据わり方をいうのだと思う。

「会社の中で上を目指せ」なんて言っているのではない。どこに出ても恥ずか しくない立派な企業人になってもらいたい。自分の力で生きてゆけるたくまし い人間になってほしい。そのためには先ず、「自分はこれをやります!」と自 ら言える人になることが大切だと思う。
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