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國さんコラム「自分らしく生きる」
国貞克則
国貞克則
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 2005/04/04
<第21話>「ビジネスDNA」
スポーツの世界でも政治の世界でも2世が活躍している。相撲、陸上、体操な ど多くの分野で親子が、それも同じ競技で活躍している。これを見ると、遺伝 的というか先天的な能力の優劣があることを感じる。政治の世界では能力とい うより人脈の方が影響力が大きいのかもしれないが、いずれにせよ二世、三世 議員の数は多い。

それに比べるとビジネスの世界では2世経営者というのはあまり活躍していな い。2代目経営者は創業社長に比べ力が劣る場合が殆どだ。

世の偉大な経営者を見るとその親が偉大な経営者だった人はあまりいない。逆 に親が事業で失敗した人や、貧しい家庭に育った人が偉大な経営者になってい る。居酒屋「和民」を展開する渡辺社長、コムスンの折口社長、二人共お父さ んは事業で失敗している。ソフトバンクの孫社長、ライブドアの堀江社長、二 人とも中流以下の家庭の生まれである。

そういう意味では、ビジネスの世界を選んだ僕達は幸せである。優れたDNA を持っていなくても成功する可能性はあるし、親の人脈がなくても活躍できる のだ。ビジネス社会は我々に平等なチャンスを与えてくれる世界、正に自分次 第の世界なのだ。

ビジネスの世界ではなぜDNAがあまり効かないのか。いろんな理由があると 思う。先ずは世の中が複雑系だということだ。仕事は頭がいいだけではできな い。人間関係力、センス、粘り、努力などいろんな要素が必要になってくる。

仕事は経験しなければ実力は上がらない。多くの経験をし、多くの失敗をする ほど学ぶことも多い。失敗してみじめな思いをすれば、人の気持ちが分かって きたり、腹が据わってきたりする。「優しさ」と「勇気」、この二つが仕事を する上ではとても大切であったりするのだ。

何のしがらみもなく、チャンスが平等に与えられているビジネス世界。 スポーツの世界や政治の世界に比べればなんと幸せなことか。自分次第でどう にでもなるこのビジネス社会で、大いに暴れてくれ。
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