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大橋さんは、東京オリンピックの年にお生まれになったんですね。 |
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良い子だったんですか?たとえば、あるていど成長した学生時代とかは? |
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はい、1回もタバコをすったことがないんですよ。大学時代、どうやってキャンパスライフを楽しもうかと考えてたんですが、結局は学校半分、マージャン半分の生活をしていました。 |
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そうですね。まあ、ごく普通の、何の特徴もない学生だったと思いますよ。 |
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エフエスユニマネジメント(以降、F&S)さんとは、いつどうやって出会ったんですか? |
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そうなんです。実は、私の実家からほど近いところに、大きな病院が建設中だったんです。あんな大きな新しいところでバイトができたらいいなあと思っていたら、ちょうどアルバイト情報誌に、その病院勤務のアルバイトが載ってまして。 |
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その病院でのアルバイトを求人していたのが、F&Sさんだったということですね。すぐに応募して採用されたんですか? |
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それがね、実はもう1社、というか、もう一軒、同時に受けていたところがありましてね。実は、どちらかというと、そちらが本命だったんですよ。 |
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駅のすぐ近くのパン屋さん。午前中にパン屋さんの面接。午後に、F&Sの面接を受けたんですね。 |
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へえ、そうだったんですか。それでどうなったんですか? |
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F&Sの結果のほうが先に出たんですよ。面接を受けたらすぐに合格だって言われたんで。まあ、じゃあこっちでもいいかって。で、すぐに決めたんです。いい加減でしょ? |
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もしパン屋さんの合格が先に出てたら、今の大橋さんはなかったんですね。 |
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きっとパン屋で有名になっていたと思いますよ(笑)。 |
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病院では何人くらいのアルバイトが働いていたんですか? |
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30人ぐらいでした。年齢も20歳くらいから60歳くらいまで。それこそ、老若男女入り乱れていました。 |
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お医者さんたちのサポートをするのが仕事だと聞いて入ったんですけどね。実際には、病院はオープンしたばかりでしょ。会社もまだ設立されて1年めでしょ。就業規則もなければ、教育のカリキュラムもない状態だったんです。で、すぐに「じゃあまずは、そこにあるユニフォームを着てくれ」って言われて、いきなり仕事の現場に連れていかれました。 |
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急患の患者さんが運ばれてきたとき、気管を切開して気道を確保するための器具があるんですが、まずはその「器材を管理せよ」というのが僕に与えられた仕事でした。医療の現場っていうのは、お医者さんが「メス」と言ったときに、看護士さんがすぐに取りだせるように配置しておかなければならない。品切れなんてもってのほかです。コンビニなら品切れがあっても大事に至ることなんてありませんが、医療現場では、何千点もの器具や材料に欠品が絶対に生じないように、キチンと管理しておかなければなりません。まさに人命に関わる重大なことですからね。入って早々、そんな責任重大な仕事に就くことになって、相当な緊張感がありましたね |
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気楽なアルバイトのつもりで入ったのに、びっくりしませんでしたか? |
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週3日だけ来させてあげる、と言われて働き始めました。ところが、1週間後には何時からでもいいから毎日来いと言われました。次の週からは、毎日朝から来い、と言われました。またその次の週からは、「え、もう帰っちゃうの?」といわれました(笑)。 |
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新しい病院だったんで、医者も看護士さんも、みんな僕を頼ってくれるんです。いままで誰からも必要とされたことなんてなかったのに。しかも僕を必要としているのは、国家資格取得者である医師なんですよね。それがとても嬉しくて、きっとシャカリキになれたんだと思います。 |
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毎日、朝から晩まで病院で働きづくめで、学校の方はどうされたんですか。 |
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「お前、もう学校なんか辞めて、うちの会社に入ったら?助けてくれよ」と言われまして……。 |
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学校よりも仕事が面白くなってしまったんですね。いまここに、僕のことを必要としてくれる人たちがいる。僕がいることで助かる人たちがいる。だったら学校辞めて、正式に入社してもいいかなって。 |
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従業員は50人ぐらいでしたが、正社員は10人ぐらいしかいませんでした。 |
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20数年生きてきて、ここまで一生懸命になれたことって今までなかったので、「ひょっとしたら向いているのかな?」と思えたんです。医療の最前線で命を守っている人たちが、僕のことを頼りにしてくれている。これはもう意気に感じて社員になるしかないって思ったんです。 |
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